つくる人は、使う人 vol.9

化粧品の効果や長く愛されるための
心地よい使用感を
実際に“カタチ”とするこだわりや原動力とは?

化粧品研究所 濵﨑

機能性や感触、安定性など“化粧品のレシピ”といえる処方開発ひと筋のスペシャリスト。
新『プライマーショット』も担当。

最後まで心地よく使えて
長く愛されるスキンケアを
お届けしたい

スキンケアの処方というと難しく聞こえますが、例えるなら「絶品料理」を作るシェフのような役目。素晴らしい食材があるけれど、すごく苦い料理になったら誰も食べてはくれない。多くの方がおいしいと感じるにはどうしたらいいかを考えるように、使用感のよさや安定性にこだわりながら、手応えを感じていただける商品づくりに注力しています。

感触や浸透の感じ方は人それぞれ。試作の段階ではさまざまな人に試してもらい、フィードバックを反映しながら調合を繰り返していきます。

私自身、口コミなどを見て新しいスキンケアを試すことがありますが「すごくよさそうだけど… 私にはちょっとベタつく」と感じると使わなくなることも。それもあって、商品開発の際も使用感や浸透のよさを妥協できず、多いときでは100近くの試作を重ねることがあります。また、実際の商品は1トン釜で加熱しながら混ぜ合わせるため、加熱ムラやダマなどがないよう工場に足を運んで納得いくまで調合したり、気温で使用感や色、香りが変わってしまうことのないよう、温度テストも時間や手間を惜しまず行います。

*浸透とは、角層までのこと。

新『プライマーショット』は、ご好評いただいているミルク状を変えずに、なじみのよさやうるおいを抱え込む力を高めることに苦労しました。

お客様のお手元に届くまで、ではなく「最後まで心地よく使える商品」をつくることが私の使命。新『プライマーショット』もそんな想いで開発しました。ご体感いただけるとうれしく思います。