新連載「美に効くおいしい話」がスタート。
いくつになってもキレイでいたい大人女性のために、美しくなるエッセンスをお届けします。
1回目は「睡眠」について。良質な眠りのために効果的な夜のルーティーンとは?

まずは、あなたの「睡眠の質」をチェック!

以下のチェック項目でひとつでも当てはまったら、睡眠が十分にとれていない可能性があります。「良い睡眠」とは、睡眠時間がしっかりとれていて、途中で目が覚めたりせずにぐっすり眠れること。朝起きた時に、「よく眠れた」と実感できることが大切なのです。

CHECK
「良い睡眠」とは?睡眠のメカニズムを知りましょう

人は眠りにつくと約90分サイクルで、脳を休ませる深い眠りの「ノンレム睡眠」と体を休ませる浅い眠りの「レム睡眠」を交互に繰り返します。
寝始めの「ノンレム睡眠」は、睡眠周期の中でいちばん深く、ここでしっかり眠れると、その後の睡眠も良い状態に。また、美容ホルモンといわれる「成長ホルモン」も最初の「ノンレム睡眠」時に最も多く分泌されるので、この時に深い眠りに入ることで、肌や体のダメージ修復・再生力が高まります。
つまり、「良い睡眠」とは、入眠直後にどのくらい深い眠りにつけているかが重要なのです。

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夜になると自律神経は徐々に、日中ずっと活動モードだった交感神経優位から、リラックスモードの副交感神経優位へと切り替わり、入眠の準備へと導かれます。深い眠りを得るためには、いかにスムーズに副交感神経を優位にするかがポイントに。寝る前に“触覚”と“嗅覚”を心地よく癒やすリラックスタイムを実践しましょう。

「触覚」と「嗅覚」の癒やしで、リラックススイッチを入れる

触れて癒やされる

寝る前のリラックスタイムに取り入れたいのが夜のスキンケアです。パパッと化粧水をつけて終わり、ではなく、1日頑張った自分をいたわってあげるように、両手のひらを使ってていねいにお手入れしましょう。こうすることで、肌がうるおうのはもちろん、心が落ち着いて、「睡眠モード」に切り替わりやすくなります。

肌に直接触れるパジャマを、着心地がよい素材に変えるのもおすすめです。秋冬ならふわもこのアイテム、春夏ならシルクやオーガニックコットンなど、季節に合った快適な感触が脳に安らぎを与えてくれます。
 また、スキンシップも効果的です。「絆ホルモン」といわれるオキシトシンは、親しい人や物に触れることで増大することがわかっているので、お子さんがいる方なら子どもと一緒に本を読んだり、ペットを飼っている方ならペットと触れ合ったりするのもよいでしょう。

香りで癒やされる

香りを手軽に取り入れる方法といえばアロマセラピーです。リラックスできる香りとして有名なのがラベンダーやネロリ、ベルガモット。ローズウッドやヒノキなどのウッド系の香りは自宅にいながら森林浴をしているような気分になれます。就寝の1時間ぐらい前から、アロマポットに精油を2~3滴たらして、寝室に置くと心地よい香りが部屋全体に広がり入眠しやすくなります。寒い冬は、温かいハーブティで香りを楽しむのもいいですね。なかでもカモミールティは気持ちを落ち着かせる効果があるといわれています。

1日の終わりのバスタイムにも香りを取り入れましょう。「良い眠り」のためには、刺激の少ないぬるめのお湯でジワジワ体を温めるのが効果的ですが、その際、好きな香りの入浴剤を入れると疲れやストレスも解消されて、リラックス効果が倍増。おすすめはローズの香り。ローズの華やかな香りはストレスを抑える効果があるのはもちろん、女性らしい優雅な気持ちにしてくれます。